あらすじ
ベリエ王国の第一王女・ラースは祖国と家族のため、敵国との戦いに身を投じるが、戦いの果てに捕虜になってしまう。ラースは家族からスケープゴートとして利用し尽くされ、祖国から”悪女”として蔑まれ、悲劇の人生を終えるのだった――。 しかしラースは偶然にも、過去に戻り、二回目の人生をやり直すチャンスを得る。 彼女は決意する。自分を陥れた家族や敵に、復讐を果たすことを。 そして二回目の人生では、本当の” 悪女”になることを――。 ラースは復讐の足掛かりとして、一回目の人生で敵対したシャリオルト帝国に嫁ぐ。 すべては帝国の力を利用して、祖国と家族に復讐を果たすため。 帝国でラースを待ち受けるのは、夫となる孤高の暴君ゼフォン。そして、かつて捕虜となったラースを虐げたゼフォンの愛人たちだった。 最初は妻のことを、政治の道具としか見なさないゼフォンだったが、愛人たちとの戦いの中、”悪女”ラースが見せる気高さと力が、彼の心境を次第に変えていき……? 最強の” 悪女”と、最恐の”暴君”が織り成す、ロマンスと復讐の物語、ここに開幕。